カウチポテト族からオールマイティに
【カウチポテト族】カウチ(ソファ)に横になってポテトチップスを食べながらテレビや映画を観て過ごす人のこと。
前回の続き。
カウチポテト族からオールマイティになる方法、それは運動。
例えばここ10年ほどで行われた研究によると、定期的に運動を始めると(たとえ週1日でも)運動以外の生活習慣まで変わるというのだ。
代表的なのが、運動を始めることで睡眠や食生活が改善し、仕事での生産性も上がる。さらに、クレジットカードを使う回数が減り、喫煙や飲酒量も減るというのだから驚きだ。
これなら、前回紹介したアルコールやタバコを止める方法を実践しなくても、運動さえすれば十分なのかもしれない。このように、運動するようになると、それ以外の食事・睡眠・仕事・消費などにも影響を与える。
この他にも運動のメリットはまだまだある。実は運動すると、意志力(ウィルパワー)も鍛えられるのだ。
オーストラリアの研究で、18歳から50歳までの被験者を、2ヶ月間の運動プログラムに参加させ、ハードな運動をしてもらうと、有意に意志力が強くなっていたのだ。
さらに、運動によって鍛えられた意志力が、他の面にもいい影響を与えているのか調査したところ分かったのが、運動することで、飲酒・喫煙・カフェイン・ジャンクフードの摂取量が減り、テレビを見る時間も減っていた。
さらに、運動により「海馬」と「前頭葉」が鍛えられ、集中力や感情のコントロールが上手になっていたことが分かった。
運動のメリットはまだある。トロント大学の教授によると、年収が高い人ほど体を激しく動かす運動に熱心に取り組む傾向があるという。
具体的には高所得者(年収750万以上)の人たちは、そうでない人たちに比べて、体を動かす回数が2倍以上も多い傾向があるようだ。
これはおそらく、運動することで脳が鍛えられ、仕事効率が上がったことも影響しているのだろう。
このように、一つの習慣を変えれば、それが連鎖反応を起こして他の習慣も変わっていくのだ。