鬱は防衛本能

スウェーデン精神科医が書いた本『スマホ脳』を読んだ感想。

 

 

 

スマホの登場により私たち人間の生活は大きく変わりました。今ではスマホがない生活なんて考えられないですよね。

 

ただ、スマホのおかげで生活がより便利になった一方で、やはり悪影響とかもあるみたいなんです。

 

○うつは長期のストレスの代償

人はなぜ鬱になるのか? それは自分の身を守るためなんです。

 

どういうことなのか、順を追って説明していきます。

 

まず人間の脳は、何万年も前から変わっていないのです。

 

進化生物学者グールド曰く、

 

「この4万年から5万年の間、人間に生物学的な変化は見られない。文化や文明と呼ばれるものはすべて、5万年前と少しも変わらない体と脳によって築かれたのだ。」(『GO WILD 野生の体を取り戻せ!』〈ジョンJ.レイティ〉)

 

そして数万年前の祖先が感じるストレスというのは、猛獣に遭遇した時など、自分の身が危険にさらされた時だったわけです。

 

それを今の私たちに置き換えて考えると、長期間のストレスを感じると脳は、周りに危険がたくさんあると判断します。

 

そこで脳は、「周りには危険がたくさんある!部屋に閉じこもって身を隠せ!」と命令して、私たちの気分をひどく落ち込ませる(うつにする)ことで、引きこもらせるわけなんです。

 

実は鬱とは自分の身を守るための防衛本能だったのです!これには目から鱗でした。

 

まあ、うつであれ何であれ、今うまくいってなくても、いつかうまくいってればいい。

 

私はそう思います。

 

鬱は人間を生き延びさせるための術であり、鬱は人間を守るためにある。